バランタイン17年とは
バランタイン17年は最も有名なブレンデッドスコッチの1つです。
日本では割と安価に17年ものが手に入るのでありがたいですね。Amazonや楽天だと5,000円程度でしょうか。
飲み方はロックかストレートがおすすめです。もちろん、ハイボールでもバランタインの複雑な香りと味わいを楽しむことができます。
歴史を紐解くと、バランタインは1827年に食料品店として設立されまれした。ジョニーウォーカーやデュワーズなど、多くの有名スコッチと時を同じくしてその歩みを始めています。その後数十年間にわたり、ヒンドゥー王室を顧客としながら大きな成功を収めてきました。
そしてある時、英国王室のビクトリア女王から王室御用達の太鼓判を押され、一躍バランタインは有名人気ブランドに成り上がりました。1910年に代表的な商品である『Finest』をブレンドして以来、同じレシピで現在も販売し続けています。
今日、このブランドはPernod Ricard(ペルノリカール)が所有しており、現代においても世界中のスコッチファンを魅了し続けています。現在ヨーロッパで最も売れているスコッチのブレンデッドであり、かつ世界でもジョニーウォーカーに次いで流通しているスコッチブレンデッドです。
テイスティングノート
※テイスティングの際はストレートでいただきました
香り
甘いキャラメル、バニラ、木の香り、繊細なスモーキーさ、ミルクチョコレートも隠れています。またプラム、ダンソン、ブラックベリーあたりのフルーツを煮たような香りも。複雑な甘さとスモーキーさのバランスが心地よい。
味わい
上品な甘さ。キャラメル、バニラ、ハチミツが続きます。なめらかでまろやかな口当たりで、ハチミツ、果物、オーク、少しスパイスも効いています。後から、シナモンとナツメグが入ってきて全てがブレンドされるような味になっていきます。
余韻
余韻はミディアムロング。キャラメルとスモーキーさが残って素敵です。
全体
バランタイン17年は、シングルモルトを飲み続けた後にたまに飲むとその複雑さに感心してしまうブレンデッドです。複雑な甘さとスモーキーさがたまりません。香りはそんなに強くはなく、それが逆に大人びた印象を与えます。繊細で複雑といったところでしょうか。
ちなみに、下の図はバランタインが公表しているテイスティンググラフです。
マスターブレンダーのサンディー・ヒスロップが考え抜き、技術を結集したブレンデッドであることが分かりますね!
こんなにも永きにわたり1つのブランドの香味を追求するのは大変なことです。世代を跨ぎ何かを守るその姿勢には感動を通り越して敬意すら感じます。ウイスキーメーカーには本当に頭が上がりません。
そんなバランタイン17年ですが、Amazonや楽天では比較的手に入りやすい銘柄です。価格も5,000円くらいと、17年熟成ものとしては破格だと思います。
コストパフォーマンス最強なので、飲んだことがない方には一度試していただきたいですね。
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