ヘネシーXOとは
今回は珍しくブレンデーのレビューです。いただくのはヘネシーXO。高級なコニャックです。
最近ウイスキーばかり飲んでいたのでたまにはライトでフルーティな蒸留酒が欲しくなりネットで注文しました。価格は15,000円ほどです。
ヘネシーといえば、ブランデーの中でも高級で特別とされるコニャックに含まれるものになります。1765年にリチャード・ヘネシーによって設立された伝統のブレンド技術が特徴です。
コニャック地方の上位4地区のブドウによる約100種類のオー・ド・ヴィー(原酒)がブレンドされ、リッチでパワフル、かつ極めて滑らかなスタイルが表現されています。
コニャックとは、フランスのコニャック地方で生産されたブランデーのことで、指定の栽培地域でつくられた白ワインを2回蒸留することで出来上がります。
簡単に言うと、ブランデーの中の優等生がコニャックというわけです。そして、その中でも熟成年数の長さによってさらにランクが分かれます。この辺はウイスキーと一緒ですね。
ヘネシーXOの「XO」がその熟成年数表記に当たり、この場合は「10年以上熟成した原酒のみを使用」という意味になります。その他にもコニャックだけに表記される熟成年数の記号は以下のようなものがあります。
- スリースター
- V.S
- V.S.O.P
- ナポレオン
- X.O
- Hors d’âge
下に行くほど長期熟成のコニャックになります。
ちなみに、そもそものウイスキーとブランデーの違いは主にその原料にあります。ウイスキーは大麦やとうもろこしなどの穀物を原料とし、ブランデーはブドウやリンゴなどの果実を原料としています。
実はコニャックを自宅用で買うのは今回が初めてなのですが、ウイスキーよりもさらに華やかなデザインのボトルが気分を高揚させてくれます。
果実の凝縮されたお酒をたっぷり味わっていきたいと思います。
テイスティングノート
香り
熟したブドウ、プルーン、レーズン、シナモンスパイス、濃厚でフルーティな香り。
味わい
ダークチョコレート、完熟のプラム、若干のココアバターとスパイス。ウイスキーに比べるとライトな口当たりで、フルーティな味わいがすっと広がります。
余韻
複雑なアロマの余韻。いくつもの熟したフルーツを感じ、最後にスパイシーなバニラの風味でフィニッシュします。
総評
やはりコニャックは美味いですね!特にこのヘネシーXOは間違いない逸品。ブドウをはじめとした完熟フルーツの香りと味わいが止めどなく押し寄せてきます。
ウイスキーとはまた違った、フルーティ全開なアロマが華やかな大人の夜を演出してくれます。
アルコールの角はすっかりとれており、XOの円熟した味わいがどこまでも心地よいですね。これはバーなどで味わうのも良いですし、自宅でゆったりと味わうのもまた格別だと思います。
美味しいブランデーが飲みたくなったらまず選択肢に入れて欲しい1本です。