竹鶴ピュアモルトとは
竹鶴はニッカウイスキーの創業者でありマスターブレンダーでもある竹鶴政孝の名をとった、ジャパニーズウイスキーを代表するブレンデッドウイスキーです。
竹鶴政孝はドラマのマッサンのモデルにもなり、日本のウイスキーを1から作り上げた天才です。単身スコットランドに乗り込み、本場ウイスキーの製法を当時日本では初めて日本に持ち帰りました。
そんな竹鶴の名を冠したこのウイスキーは、グレーン原酒を一切使わずモルト原酒のみを使用したこだわりのブレンドがなされています。ふわっと香る華やかな香りが特徴で、スモーキーでシルキーな味わいが後に続きます。
シリーズの中でも、この竹鶴ピュアモルトもノンエイジ(熟成年数表記なし)の銘柄です。従来の熟成年数にこだわらない方法だからこそブレンダーの腕が光ります。
昨今は日本のウイスキーブームの影響もあって、竹鶴ピュアモルトも高騰を余儀なくされていますが手に入らないほどではありません。定価は3,000円ほどのウイスキーですが、現在の相場は6,000円ほどです。
今後さらなる高騰も避けられない銘柄ですので、今のうちに味わっておきたいウイスキーです。今回もそんな理由から、普段お世話になっている酒屋さんに1本取り寄せてもらいました。
貴重な竹鶴ピュアモルトをありがたくいただきたいと思います。
テイスティングノート
香り
濃厚でフルーティ。バニラ、メロン、バナナ、青リンゴ、胡椒などのスパイス、薫製香など。
味わい
スイートな印象にオーク、スモークの感じもプラス。余市由来のコクに宮城峡由来の華やかさが加わった絶妙なバランス。加水しても崩れない味わいは見事です。
余韻
金色の大麦とコーヒーの余韻。グレープフルーツの酸味も。その後に心地よいスモーキーな感覚も広がります。
総評
これはひいき目なしにとても美味しいウイスキーです。竹鶴ピュアモルトは世界に誇れるブレンデッドですね。世界中のウイスキーファンからの評価が高いのもうなずけます。
なんと言ってもこのリッチなアロマです。毎回うっとりしてしまいます。そしてどんな飲み方でも妥協しないバランスの良さ。ノンエイジの概念を覆すほどの逸品です。
価格こそ高騰していますが、今私が「日本のブレンデッドウイスキーで何を飲むべきか」と聞かれたら間違いなく竹鶴ピュアモルトと答えるでしょう。
もちろん、他にも素晴らしいジャパニーズウイスキーはたくさんありますが、どれも価格が吊り上ってしまいコストパフォーマンスの面でおすすめできるものは多くありません。この竹鶴ピュアモルトはまだ高騰し始めの段階ですので、今購入するならこの銘柄というわけです。
まだ飲んだことがない方は、今のうちのがチャンスかもしれません。
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