ニッカフロムザバレルとは
ニッカフロムザバレルは「樽出し」にこだわったニッカ渾身のブレンデッドウイスキーです。
樽出しとは、ボトリングの際にほとんど加水をせず、樽熟成されたウイスキーの味をそのまま味わうことの出来る方法です。このため、アルコール度数は51%と高めになっています。
しかしながら、その度数を感じさせないほどのフルーティな香りと骨太でリッチな味わいが楽しめる仕上がりになっており、今日では世界中で評価されているウイスキーです。実際に、2015年にはISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で最高賞にあたるトロフィーを受賞しています。
その味の秘密は、余市と宮城城で熟成されたモルト原酒とグレーン原酒をブレンド、その後さらに樽で数ヶ月再度熟成させる製法にあります。これはマリッジといわれる方法で、2つの異なるモルトが高度に調和されるのが特徴です。
見た目はかなりシンプルです。注ぎ口が短いので若干注ぎにくいのですが、ウイスキーファンからしたらもはやご愛敬。
私も初めてこのニッカフロムザバレルを手にしたときには、そのシンプルな佇まいと比較的安価な値段(当時2,500円くらい)から正直その味をなめていました。
しかし、実際に味わってみるとびっくり。とても香り高く、その香りがまた心地いい。余市と宮城峡のいいとこ取りをしたような感じで、それでいて竹鶴とはまた違う性格を持っています。
味も美味い。本当に美味い。当時はハイボールにはまってガバガバ飲んでいました。
今回、久々にこのニッカフロムザバレルを楽しんでみようと思います。
テイスティングノート
香り
心地よくフルーティ。いくつかの花や新鮮な果物、スパイス、オークの香りがします。
味わい
フルボディで刺激的。たくさんのフルーツ、花蜜、スパイスとトフィー、キャラメルとバニラが少し。
余韻
長く穏やかな余韻。やはりフルーティで、ややオーク。
総評
素直に美味い!ニッカフロムザバレルは日本人が好きな香りと味をよく体現してくれています。
その出で立ちからは想像できないフルーティさは、いい意味で裏切られます。女性も好きな方が多いのではないでしょうか。
上のテイスティングではストレートでいただきましたが、加水してもバランスが崩れないのでロック・ハイボールもおすすめです。非常に使い勝手の良いコスパ最強のボトルだと思います。
現在はやや値上がりしていますが、それでも普段飲みにできる水準です。一時期終売の噂がありましたが、確認したら今のところそのような公式の発信はありませんでした。一安心ですね。
とはいえ、今後原酒不足による価格高騰がないとは言えません。まだ飲んだことがないという方は、ぜひ今のうちに試してみて下さい!
ちなみに、私は常に6本常備しています。なくなったら本当に困るので(笑)
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