ロイヤルハウスホールドとは
ロイヤルハウスホールドは元々英国で王室御用達の認定を受けた由緒正しいブレンデッドウイスキーです。ブランド名自体も「英王室」を意味しています。
19世末、ジェームズ・ブキャナン社が英国王室の命を受けて皇太子専用のウイスキーを作ったことがこのブランドの起源です。その後、英王室でのみ味わえる非常に格式高いウイスキーとなっていきます。
そこに、20世紀当時の昭和天皇が英国王室を訪れて友好を深めたことがきっかけで、このロイヤルハウスホールドは日本だけ特別に流通販売が許可されたのでした。
その存在を知る人は多いですが、実際に味わったという人はどれだけいるでしょうか。稀少なボトルであると同時に、値段も1本25,000円ほどと高級ラインです。もしかしたら、なかなか手を出せていないという人も多いかもしれません。
ハイランドのダルウィニーをキーモルトとし、45種類以上のモルトとグレーンをかけ合わせることで、濃厚で上品なバランスが完成していると聞きます。
今回はバーで見かけて急に飲みたくなり、奮発してしまいました。初めてのロイヤルハウスホールドです。日本限定のありがたみを感じながらいただいてみたいと思います。
テイスティングノート
香り
麦芽、洋梨、レモン、サツマイモ、砂糖菓子。フルーティかつ香ばしさも感じます。
味わい
洋梨などの果物、シトラス、ジンジャー、ナッツ、若干の塩見、酸味も感じます。
余韻
上品で複雑なアロマが非常に長く続きます。
総評
リッチで濃厚な口あたりが最高のウイスキーです。フルーティさを全面に出しながらスモーキーさやナッツのような香ばしさも隠れており、上品なバランスが特徴的だと思います。そして余韻はとても長くどこまでも続きます。
さすが皇太子に向けて作られたウイスキーなだけあり、素晴らしい完成度です。繊細で複雑な味わいはどこか気品を感じます。高級なウイスキーにはそれだけの価値があることをまざまざと見せつけられた感じです。
今回はバーで美味しくいただきましたが、近い将来ボトルで購入して家でじっくり楽しみたいと思います。ストレートやロックで夜を更したら、どれだけ幸せでしょうか。
英国王室と日本でしか味わえないというのも贅沢なポイントですね。日本人だからこそ一度は味わっておきたいウイスキーです。
高級なお酒ではありますが、特別なお祝いや自分へのご褒美にぴったりだと思います。
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