バランタイン30年とは
バランタインの30年は、バランタインシリーズの頂点にあたる銘柄で、果実が凝縮されたような、パワフルで華やかな味わいが特徴のブレンデッドです。
私も常々飲みたいなーと思いつつ寝かせてたのですが、この度ついに楽天で注文してしまいました。価格は23,000円ほど。
バランタインシリーズは並行輸入品が比較的安価に販売されているので購入しやすいですよね。
かなり重厚な木箱に入っていて、佇まいが何ともエレガンス。これだけでも気分が高揚します。
このウイスキー、過去に2015年ISCで金賞(何とこの時ジム・マレーが94点という超高得点を出しました)、2014年スコッチウイスキーマスターズでマスターズメダルを受賞しており、その評判はかなり高いようです。
以前、17年を飲んでその香味の繊細さと複雑さに驚きましたが、果たして30年ともなるとどうなってしまうのか。
あと自分より年上のお酒を飲むって何だか恐れ多いような、畏怖の念みたいなものを感じます。私だけでしょうか?笑
同時に怖いものみたさもありますけどね!それでは飲んでみます。
テイスティングノート
香り
非常に複雑で部屋中に広がるような香りです。モルト、ドライオレンジ、バニラ、樽香、キャラメル、シェリーも。熟した果物や花蜜を思わせます。素晴らしい香りの調和で、どの要素も素敵な香りの組み合わせに感じます。単に複雑なだけではない、バランタインのこだわりを感じます。
味わい
オレンジ、グレープフルーツ、レーズン、ヘザー、蜂蜜。ドライフルーツとナッツの周りを渦巻くオークのスパイス。ダークチョコレートと花蜜もあり、そのどこかにスモーキーさが潜んでいる感じです。そして少しの土っぽさ。これもまたスパイスになっていてより風味豊かな印象を与えてくれます。濃厚でコクがあり非常に滑らかです。
余韻
これはおそらく私が経験してきた中で最高のフィニッシュです。終わりがない!何度も何度も繰り返し、ゆっくりと夕焼けのように消えていきます。果樹園と花の蜜のような幸せな余韻がずっと続きます。本当に素晴らしい。
全体
バランタインの30年は本当にスパイシーとスイートのバランスが絶妙ですね!水を加えると少しスパイスがやわらかくなってしますので、加水しない方がいい気がします。
30年熟成ともなると、その悠久の時間に想いを馳せながら飲むのも1つの醍醐味です。
樽に魂が宿ってから瓶詰めされるまでに、世界がどのように変化したか想像してみます。
今日の驚くべきテクノロジーの進歩によって、その変化は著しいものとなりました。ガラケーよりも前に誕生した若者のウイスキーはじっくり時を刻み、今や人類最初の宇宙船よりも高い演算能力を持つスマホの時代に私たちの手に辿り着いた。この30年間で多くのことが変わったけど、変わらない最高のウイスキーを今いただけている。
なーんて想像を巡らせながら飲むと、より一層の贅沢な幸せを感じることができます。
まだ飲んだことないという方は、ぜひ試してみてください。
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