グレンファークラス

【レビュー】グレンファークラス21年を評価|濃厚なシェリーにうっとり

グレンファークラス21年とは

あなたはシェリー樽のウイスキーが飲みたくなったらどの銘柄を買いますか?

多くの人がマッカランと答えるかもしれません。スコッチのロールスロイスと呼ばれ、圧倒的な人気を誇ります。

私のおすすめはグレンファークラスです。特にこのグレンファークラス21年は長期熟成によりアルコールの角がすっかり取れ、濃厚で豊潤なシェリーの香りが楽しめます。

マッカラン12年は8,000円くらいですが、少し上乗せすればグレンファークラスの21年に手が届きます。シェリー感、ゆったりとした甘さを味わいたい方にはとてもおすすめの逸品です。

グレンファークラスとはゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」を意味するそうです。まさにスペイサイドの山中にグレンファークラス蒸留所はあります。ヘンリネス山から湧き出る綺麗な水と自然の空気に磨かれ、このウイスキーは作られています。

グレンファークラス出典:ミリオン商事 グレンファークラスHP

その後、4段階に分けて100%シェリー樽による熟成を行い、優美なシェリー感の中にも複雑な味わいが楽しめるように工夫されています。

グレンファークラス出典:ミリオン商事 グレンファークラスHP

ちなみに、現代では珍しく蒸留所は家族経営で行われているそうです。現在は6代目がその唯一無二の味を守り、世界中のファンを魅了し続けています。

それでは私もいただいてみます。

テイスティングノート

グレンファークラス21年※テイスティング時はストレートでいただきました

香り

濃厚なシェリー、カラメル、レーズン、濃いオレンジ、樹皮、土、湿った森の香り。

味わい

濃厚なシェリーの甘さ。黒砂糖、煮込んだオレンジ、少しのスパイス、シロップ。加水で甘さがやわらかくなり、リンゴ、アプリコットなどの果実、そして少しカリッとしたキャラメルの甘さが出てきます。

余韻

ミディアムレングス。タンニンと柑橘系の果実、ここにもシェリーの余韻が続きます。

全体

非常にリッチで濃厚なシェリー由来の甘さがやはり特徴的です。純粋なシェリー樽熟成のウイスキーが飲みたくなったらこれでしょう。

もはやつまみはいりません。食後にデザート感覚でいただけてしまいます。加水しても素敵な香りが開きますので、ロックか少量の加水も試してみてください。

グレンファークラスは見た目こそシンプルですが、マッカランに負けない素晴らしいシングルモルトです。

価格は9,000円ほどで買えます。21年熟成がこの値段で買えることはなかなかありません。長期熟成の円熟した味わいを求めている方にもおすすめできるボトルです。

 

 

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