クライヌリッシュ14年とは
クライヌリッシュ14年はスコッチのいいところを集めたような絶妙なバランスが人気のウイスキーです。北ハイランドの山中に生息する山猫がシンボルとなっています。
意外とこのシングルモルトを知らない、飲んだことがないという方に出会うのですがぜひともおすすめしたい逸品です。
実際に後で飲んでみますが、ハイランドのスムーズな味わいやスペイサイドの優美なフローラルの香り、アイランズの潮の風味などが複雑に織り合わさったシングルモルトで、世界中から評価される名作中の名作です。
クライヌリッシュの蒸留所はハイランド北部のブローラの街の外れにあります。1819年から続くこのブランドは1983年に最初の蒸留所での製造を終え、1967年に敷地内に建設された新しい蒸留所にその役目が引き継がれました。
現在この蒸留所でつくられるウイスキーのうち、95%はブレンデッドウイスキーの原酒として出荷されています。残り5%がこのクライヌリッシュに使われており、なんとも貴重なシングルモルトです。
綺麗な琥珀色にフルーティな味わい、そして長い余韻。クライヌリッシュを嫌いな人はいないのではないでしょうか。
今回は久々にこのザ・スコッチ・シングルモルトを楽しみたいと思います。
テイスティングノート
香り
フルーティ、柑橘系の香り、海風、スモーキー、蜜蝋。非常に複雑でバランスの取れた香りです。
味わい
ミディアムボディだがスムーズで飲みやすい印象。オレンジ、オーク、バニラ、レザー、あくまでフルーティです。
余韻
かなり長い余韻。スパイシーなオーク、フルーティな甘さ、爽やかな潮の余韻が続きます。
総評
フルーティな心地よさと複雑な香味のバランスが本当に素敵です。長い余韻は脳を一瞬くらっと麻痺させるような感覚を与えてくれます。
これは、食前酒と食後酒どちらにもぴったりだと思います。幅広く楽しめるウイスキーですね。これが日本では5,000円ほどで手に入るのでコストパフォーマンスの高いボトルと言えます。
飲み方は少量の加水がおすすめです。元のアルコール度数が46%とやや高めなので、加水で少し柔らかい感触にした方が美味しいです。香りも開きます。
繊細で複雑な味なので、ぜひ酔いがまわる前にじっくり味わってみることをおすすめします。
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