シーバスリーガル25年とは
シーバスリーガル25年は、世界的に人気のシーバスリーガルシリーズの中でも最高級の銘柄で、限定生産のためボトルにはシリアルナンバーが割り振られています。
その味の評価は非常に高く、2013年にはサンフランシスコで行われたWSC(ワールド・スピリッツ・コンペティション)で最優秀金賞を獲得したほどです。アルコール度数は40%、価格は2万円ほどとなっており、特別な時にしか味わえないスペシャルなブレンデッドウイスキーです。
以前シーバス18年を飲んでフルーティで複雑なアロマに感動してからというもの、この25年もずっと気になって仕方ありませんでした。しかしながら、このお値段もあって中々自分で買うことはしないまま。とうとう忘れかけていました。
そんな中、なんと今回はバースデープレゼントである人からシーバス25年を贈っていただきました!もうね、テンション上がりまくりですよ。感謝感激!本当に嬉しい!!
わなわなとした手でそのプレゼントを開封し、今こうして稀少なウイスキーを手にとっています。
まず、この佇まい・存在感が素晴らしい。高級感溢れるボックスで、開けると煌びやかなキャップを冠したボトルが姿を現します。箱の扉部分にはシーバスリーガル25年にまつわるメッセージやブレンダーのこだわりが紹介された冊子が格納されており、これもまた素敵なつまみになりそうです。
この冊子によると、シーバスリーガル25年のブレンドは実は1909年に一度完成していたそうです。最高の味わいのウイスキーとして、そして当時世界初のラグジュアリーウイスキーとして、多くのウイスキー愛好家を虜にしました。
しかし、その後1900年代初頭のアメリカにおける禁酒法によってウイスキーの流通はストップし、この最高の味わいは残念ながら姿を消してしまいました。
以来、伝説の存在となっていたシーバスリーガル25年ですが、約1世紀後の2007年に現在のマスターブレンダーであるコリン・スコットによってその究極の味が再び蘇ることになります。
ストラスアイラをキーモルトにし、最上級の原酒のみを使用したマスター・オブ・シーバス。それこそが今目の前で輝きを放つシーバス25年であると、そう冊子には語られています。
期待が高まると共に、その長くドラマチックな歴史を想像すると感慨深いです。それでは、いよいよ待ちに待ったシーバス25年を味わってみたいと思います。
テイスティングノート
香り
完熟バナナ、甘い白桃、モルト、ベリーフルーツ、リコリスなどの濃厚な香りがします。アーモンドやナッツのような風味も。
味わい
優しくてクリーミー。ミルクチョコレート、上品なトフィー、ハチミツ漬けの柑橘フルーツ。少しのアルコール刺激。しかしながらリッチな口当たりがとにかく素晴らしいです。
余韻
バタースコッチ、ナッツ、オレンジ。贅沢な余韻が長く続きます。
総評
シーバスリーガル25年は圧巻の香りと味わいで、ブレンデッドウイスキーの中でも最上位の美味しさだと思います。特に、熟したフルーツのような芳醇な香りは本当に心地よく、いつまでもこのアロマに包み込まれていたくなります。
味わいも円熟したまろやかさが特徴的で、さすが長期熟成の原酒のみで出来ているだけあります。このまろやかさを感じやすいというのもあって、飲み方はストレートかロックがおすすめです。このリッチな味わいを存分に楽しむことができます。
「ブレンドは成功のもと」というの言葉がシーバスのブランドメッセージとして発信されていますが、まさにこの25年のブレンドは成功を導いたと思います。
世界的にも究極のブレンドとの呼び声が高いシーバスリーガル25年。とても美味しい逸品です。
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